【FINAL / DAY1 総評】3×3日本一決定戦が開幕。女子は3チームが初の4強入り。男子は優勝経験のある3チームがDAY2へ
2025年12月14日
当協会 (JBA) が主催する「第12回 3×3 U18日本選手権大会」ファイナルが12月13日 (土)、DAY 1 (男女 1 回戦・準々決勝)を迎えました。会場は、お馴染みの大森ベルポート (東京都品川区) です。各都道府県の予選を突破し、東・中・西日本の各エリア大会を勝ち抜いた男女16チームが集結してしのぎを削り、本日の DAY 2 (準決勝・決勝) に駒を進める男女 4 チームが決まりました。
(決戦舞台はおなじみとなった大森ベルポート)
女子は水城高校ら 3 チームが初の 4 強入り
女子はベスト 4 にフレッシュな顔ぶれがそろいました。3 チームが初めての 4 強入りです。水城高校 (茨城県) は、1 回戦で四日市メリノール学院 (三重県) に 16-12 で勝利すると、準々決勝では過去 2 度の優勝経験を持つ KUKI GYMRATS (埼玉県) を大接戦の末に 17-16 で撃破。東海大相模 (神奈川県) も、1 回戦で鎮西学院 (長崎県) を 21-14、準々決勝で中村学園 (福岡県) を 21-17 で下して DAY 1 を見事に突破します。スタンドから家族らが大声援を送る姿が見受けられたのも、印象的でした。
(2 度の優勝を誇る KUKI GYMRATS を破り、ベスト 4 入りした水城高校 / 写真は 水城高校 #12 宇塚愛選手)
また、京都両洋高校 (京都府) も僅差の試合を制して DAY 2 へ。1 回戦で Bears (沖縄県) を 17-15 で破ると、準々決勝の安城学園 (愛知県) 戦では終盤、勝ち越しの 2 ポイントシュートを射抜き、14-12 で競り勝ちました。殊勲の得点を決めた #33 近藤貴子選手は「これまで 3×3 の大会に出場してきましたが、自分はあまり得点に絡むことができてなくてすごく悔しい思いをしました。今回大きな舞台で少しでも (勝利に) 貢献できたのはすごく良かったです」と笑顔で振り返ってくれました。
(勝負どころで決勝ゴールを決めた京都両洋高校 #33 近藤貴子選手)
一方で、KUN-EI (大阪府) は 2 年ぶりの準決勝進出です(2023年大会は大阪薫英女学院高校として出場)。1 回戦で作陽学園 (岡山県) に 21-2 で圧勝し、準々決勝では HORNETS (山形県) を 18-14 で振り切りました。今大会に向けては、しっかりと練習を積んできたそうです。#5 林優里奈選手は「(部内で) もう 1 チーム、大阪予選に出てくれたチームメートに弱点をついてもらいました。相手に 2 ポイントを結構打たれてしまうので、練習ではどんどん外から狙ってもらって、自分たちがそれをケアする練習をしました」と明かしました。
男子は raccoons が 2 連覇へ前進
女子とは対照的に、男子は歴代の優勝経験を持つ 3 チームが 4 強入りを遂げました。2022年大会で優勝した北陸学院 (石川県) は、2 年ぶりに準々決勝を突破。1 回戦で belief (沖縄県) を 21-14 で下し、準々決勝では SIMON U18 (東京都) との接戦を 21-19 で制しました。彼らは戦前、地元の 3×3 プロチームである ZETHREE ISHIKAWA と実施した練習が奏功したようです。#12 二艘舟雄大選手は「1 試合目の序盤、自分たちは固く試合に入ってしまったのですが、プロ選手とたくさん練習をさせてもらった経験が、自信につながって勝てたと思います」と話しました。
また、昨年の覇者である raccoons (京都府) も、1 回戦で県立高松工芸高校 (香川県) を 21-9、準々決勝で DBX U-18 (長野県) を 21-10 で下して、2 連覇に向けて前進しました。京都の 3×3 プロチーム・ZIGExN UPDATERSとの特訓が、大きな力になったようです。#51 菊池瑛太選手によると「いつも練習をさせていただいている」とのこと。「2 ポイントの大切さを学んでおり、5対5 よりも 2 ポイントを多く打つことを意識しました」と明かしました。
(連覇へ向け順調に勝ち上がった raccoons / 写真は raccoons #51 菊池瑛太)
さらに、デンジャラス (新潟県) も 1 回戦で岡山学芸館 NOA (岡山県) に 21-8 で快勝し、準々決勝で Tigers (大阪府) に 20-18 で競り勝って DAY 2 へ進みます。彼らは、2023年大会で優勝した開志国際高校に所属する選手たち。ただ昨冬はメンバーが変わりながら、チームとして 2 連覇を狙ったものの初戦敗退。#58 清水国太郎選手はその悔しさを味わっただけに、今大会を「僕の 3 年間をすべて懸けたい大会」と位置づけ、プレーとリーダーシップで仲間たちをけん引。こんな思いも明かしました。
「今年、開志国際としても自覚と責任という言葉を (監督の) 富樫英樹先生が言ってくださり、自分に足りなかった責任を深く考えるようになりました。今回、自分の持てる力を最大限尽くして、良いプレーができたと思います」
(昨年の悔しさをもって今季のチームを引っ張るデンジャラス #58 清水国太郎選手)
そんななか、初のファイナル進出で DAY 2 へ駒を進めたのが、福岡大学附属大濠高校の選手たちで構成された TROJANS (福岡県) です。1 回戦で Essential ballers (秋田県) を 19-7 で破り、準々決勝の梁川サイドレイズ (山梨県) 戦では大逆転勝ち。残り 2 分を切って 13-19 と KO 負けが近づく展開から 3 本の 2 ポイントシュートを射抜いて同点に追いつき、終了間際に #3 太田善選手がフリースローを沈めて 21-19。ベスト 4 への扉をこじ開けました。
大一番は、本日14日・13時よりスタート
さて、男女ともに頂点まであと 2 勝です。DAY 1 の結果により、女子の準決勝は「水城高校 vs 京都両洋高校」「KUN-EI vs 東海大相模」のカードとなります。どのチームが頂点に立っても、初優勝となります。
そして、男子の準決勝は「北陸学院 vs raccoons」と「TROJANS vs デンジャラス」という組み合わせに。北陸学院、raccoons、デンジャラスが勝てば学校として 2 度目の 3×3 日本一となり、TROJANS としては、3×3 で初タイトルとなります。
注目の大一番は、本日14日 (日) 13時よりスタートします。ぜひ、ご覧ください。
▼ Day 2 配信 URL はこちら >> http://youtube.com/live/tsFSgeOo7ac
